【Vol.030】【1級建築士・計画】各部寸法を完全攻略|モジュール・階段・スポーツ施設・駐車場まで数値を一気に整理
① モジュラーコーディネーションとモデュロール
モジュラーコーディネーションの基本
建築各部の寸法を統一した基準(モジュール)に合わせて設計する考え方をモジュラーコーディネーションといいます。基本モジュールは 1M=100mm。日本では木造在来工法で尺貫法ベースの910mmグリッドが普及していますが、試験では「1M=100mm」を基準に問われます。
モデュロール
ル・コルビュジエが考案したモデュロールは、人体の寸法(身長183cm・ へそ高113cm等)と黄金比を組み合わせた設計モジュール体系です。「モデュロール」といえばル・コルビュジエで即答できるようにしてください。
② 階段寸法|2R+T≒60の公式を使いこなす
基本公式
階段の蹴上(R)と踏面(T)には次の関係式があります。
よくある例:蹴上 R=15cm、踏面 T=30cm → 2×15+30=60 ✓
| 項目 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| け込み寸法 | 1〜3cm | 踏面の先端が蹴上面より前に出る寸法 |
| 蹴上の最大 | 23cm以下 | 一般住宅の場合(建築基準法) |
| 踏面の最小 | 15cm以上 | 一般住宅の場合(建築基準法) |
| 共用階段の段裏から段鼻まで | 2m以上 | 集合住宅の避難用共用階段 |
手すりのルール
バルコニーや2階以上の床の手すりは、床上面から天端まで1,100mm(110cm)以上必要です。また手すりの縦子(タテゴ)間隔の内のりは110mm以下としなければなりません。腰壁が65cm以下の場合はその天端からさらに1,100mm立ち上げます。
③ 高齢者施設・病院の床面積基準
| 施設種別 | 1人当たりの床面積 | ポイント |
|---|---|---|
| 特別養護老人ホーム(個室) | 10.65㎡以上(6.5畳程度) | 長期入居のため比較的広め |
| 介護老人保健施設 | 10.65㎡以上 | 在宅復帰目的。特養と同程度 |
| 経費老人ホーム | 約20㎡前後 | 元気な高齢者が対象 |
| 小規模多機能型居宅介護 | 比較的小さめ | 宿泊は1泊程度 |
| 病院(一般)大部屋 | 6.4㎡以上/床・4床以下 | 鉄板数値。必ず覚える |
| 病院(一般)ベッド間隔1m以上 | 8㎡以上/床 | ベッド間隔が広がると面積増 |
| 小病棟 | 一般病棟の2/3 | 6.4×2/3≒4.3㎡ |
④ 学校の各部寸法
普通教室の面積
30人学級の普通教室は65㎡程度が標準です。7m×7m≒49㎡にロッカーや教師机のスペース約15〜16㎡を加えた数値です。1人当たりでは約2㎡弱になります。
学校の便所個数(100人当たり)
| 種別 | 男子100人当たり | 女子100人当たり |
|---|---|---|
| 小便器 | 4台(25人に1台) | — |
| 大便器 | 2台(50人に1台) | 5台(20人に1台) |
| 手洗い器 | 2台(50人に1台) | 2台(50人に1台) |
洗面台・小便器の間隔
| 器具 | 中心間隔 |
|---|---|
| 洗面器の中心間隔 | 750mm以上 |
| 小便器の中心間隔(最低基準) | 650mm以上 |
人体各部の寸法(覚え方)
| 状態 | 頭頂高 | 視線高さ |
|---|---|---|
| 成人(立位) | 160cm | 150cm(身長−10cm) |
| 小学低学年(立位) | 110cm | 100cm |
| 小学高学年(立位) | 140cm | 130cm |
| 成人(座位) | 120cm | 110cm |
⑤ エレベーター各部寸法
| 種別 | かご内寸(幅×奥行) | 出入口有効幅 |
|---|---|---|
| 一般用(24人乗り) | 2,150mm×1,600mm | — |
| 車椅子使用者対応 | 幅1,400mm以上×奥行1,350mm以上 | 800mm以上 |
| 在来型電動車椅子対応 | 幅1,600mm以上×奥行1,500mm以上 | 900mm以上 |
エレベーターのかご前の乗降ロビーは1,500mm×1,500mm(150cm角)以上が基本で、在来型電動車椅子対応の場合は1,800mm角以上が望ましいとされています。操作盤の高さは床面から100〜110cm程度が標準です。
⑥ 駐車場の寸法
| 項目 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 普通乗用車の駐車スペース | 2.5m×5.0m | 下地部分は2.3m以上必要 |
| 車路幅(両方向通行) | 5.5m以上 | — |
| 車路幅(一方通行) | 3.5m以上 | — |
| 自動車の乗り入れ口勾配 | 1/6以下 | 人のスロープは1/8以下 |
| 車路の天井高 | 2.3m以上 | — |
| 3台並列駐車の柱スパン目安 | 8.5m程度 | 3×2.5m+柱や壁厚 |
| 普通自動車の最小内回り半径 | 5m程度 | — |
| 大型バス(全長12m)の最小内回り半径 | 12m程度 | — |
自転車・バイクのサイズ
| 種別 | 幅 | 奥行 |
|---|---|---|
| 自転車 | 60cm | 190cm |
| バイク(自動二輪) | 90cm | 230cm |
⑦ スポーツ施設の寸法
| 施設 | コート寸法(目安) | 必要天井高 |
|---|---|---|
| バスケットボール×2コート | 34m×41m | 約7m以上 |
| バレーボールコート | 34m×38m | 12.5m以上 |
| 室内テニスコート×2 | 40m×40m | 12.2m以上 |
| 柔道場・剣道場 | 約15m×15m | 4.5m以上 |
飛び込み台については、1m台から天井まで6m以上確保することが求められます。これは意外と高い数値なので注意してください。
陸上競技場(400mトラック)の目安
400mトラックを設ける場合、直線部分の長さは最低80m(100mではなく80mが最低基準)、全体の平面スペースは幅100m×長さ160m程度が目安となります。
⑧ 劇場・映画館の客席寸法
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 一般客席(幅×前後間隔) | 42cm×80cm |
| 縦通路の有効幅 | 95cm以上(概ね) |
| 業角(上を見上げる角度) | 35°以内 |
| 俯角(見下ろす角度) | 30°以内 |
⑨ 屋根勾配
| 屋根葺き種別 | 最小勾配の目安 |
|---|---|
| 縦葺き金属屋根 | 最も緩勾配が可能 |
| 横葺き金属屋根 | 2寸勾配程度まで |
| 一文字葺き | 2.5寸勾配程度 |
| 瓦葺き(和瓦) | 3寸〜3.5寸以上 |
✅ 理解チェック|○×問題
各問題が正しければ○、誤りであれば×で答えてください。
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