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【Vol.030】【1級建築士・計画】各部寸法を完全攻略|モジュール・階段・スポーツ施設・駐車場まで数値を一気に整理

【Vol.030】【1級建築士・計画】各部寸法を完全攻略|モジュール・階段・スポーツ施設・駐車場まで数値を一気に整理

建築士試験サポ塾 / 計画 第6回

計画科目の「各部寸法等」は、毎年必ず数値を入れ替えて出題される超頻出テーマです。「数値を丸暗記しようとして挫折した」という方が多いですが、コツはリアルなスケール感でイメージして覚えること。この記事では試験に出る数値を体系的に整理し、バツ問題の引っかかりポイントまで解説します。
🎥 この記事の講義動画はこちら▶ 建築士試験サポ塾 LIVE講義「計画」第6回「各部寸法等」

① モジュラーコーディネーションとモデュロール

モジュラーコーディネーションの基本

建築各部の寸法を統一した基準(モジュール)に合わせて設計する考え方をモジュラーコーディネーションといいます。基本モジュールは 1M=100mm。日本では木造在来工法で尺貫法ベースの910mmグリッドが普及していますが、試験では「1M=100mm」を基準に問われます。

試験のポイント:「基本モジュール1M=100mm」は確実に押さえてください。マルチプルモジュールとして3M(300mm)・6M(600mm)なども使われます。

モデュロール

ル・コルビュジエが考案したモデュロールは、人体の寸法(身長183cm・ へそ高113cm等)と黄金比を組み合わせた設計モジュール体系です。「モデュロール」といえばル・コルビュジエで即答できるようにしてください。

② 階段寸法|2R+T≒60の公式を使いこなす

基本公式

階段の蹴上(R)と踏面(T)には次の関係式があります。

2R+T ≒ 60cm(登り降りしやすい黄金比)
よくある例:蹴上 R=15cm、踏面 T=30cm → 2×15+30=60 ✓
項目 数値 備考
け込み寸法 1〜3cm 踏面の先端が蹴上面より前に出る寸法
蹴上の最大 23cm以下 一般住宅の場合(建築基準法)
踏面の最小 15cm以上 一般住宅の場合(建築基準法)
共用階段の段裏から段鼻まで 2m以上 集合住宅の避難用共用階段

手すりのルール

バルコニーや2階以上の床の手すりは、床上面から天端まで1,100mm(110cm)以上必要です。また手すりの縦子(タテゴ)間隔の内のりは110mm以下としなければなりません。腰壁が65cm以下の場合はその天端からさらに1,100mm立ち上げます。

③ 高齢者施設・病院の床面積基準

施設種別 1人当たりの床面積 ポイント
特別養護老人ホーム(個室) 10.65㎡以上(6.5畳程度) 長期入居のため比較的広め
介護老人保健施設 10.65㎡以上 在宅復帰目的。特養と同程度
経費老人ホーム 約20㎡前後 元気な高齢者が対象
小規模多機能型居宅介護 比較的小さめ 宿泊は1泊程度
病院(一般)大部屋 6.4㎡以上/床・4床以下 鉄板数値。必ず覚える
病院(一般)ベッド間隔1m以上 8㎡以上/床 ベッド間隔が広がると面積増
小病棟 一般病棟の2/3 6.4×2/3≒4.3㎡
頻出ひっかけ:「6畳≒10㎡」のスケール感を頭に入れておくと、「この数値は広すぎる/狭すぎる」という感覚で正誤判断できます。

④ 学校の各部寸法

普通教室の面積

30人学級の普通教室は65㎡程度が標準です。7m×7m≒49㎡にロッカーや教師机のスペース約15〜16㎡を加えた数値です。1人当たりでは約2㎡弱になります。

学校の便所個数(100人当たり)

種別 男子100人当たり 女子100人当たり
小便器 4台(25人に1台)
大便器 2台(50人に1台) 5台(20人に1台)
手洗い器 2台(50人に1台) 2台(50人に1台)

洗面台・小便器の間隔

器具 中心間隔
洗面器の中心間隔 750mm以上
小便器の中心間隔(最低基準) 650mm以上

人体各部の寸法(覚え方)

状態 頭頂高 視線高さ
成人(立位) 160cm 150cm(身長−10cm)
小学低学年(立位) 110cm 100cm
小学高学年(立位) 140cm 130cm
成人(座位) 120cm 110cm
覚え方:洗面台の高さ≒身長÷2、調理台の高さ≒身長÷2+5cm。下駄箱の最上段は視線の高さ(150cm)ぐらいが上限イメージです。

⑤ エレベーター各部寸法

種別 かご内寸(幅×奥行) 出入口有効幅
一般用(24人乗り) 2,150mm×1,600mm
車椅子使用者対応 幅1,400mm以上×奥行1,350mm以上 800mm以上
在来型電動車椅子対応 幅1,600mm以上×奥行1,500mm以上 900mm以上

エレベーターのかご前の乗降ロビーは1,500mm×1,500mm(150cm角)以上が基本で、在来型電動車椅子対応の場合は1,800mm角以上が望ましいとされています。操作盤の高さは床面から100〜110cm程度が標準です。

⑥ 駐車場の寸法

項目 数値 備考
普通乗用車の駐車スペース 2.5m×5.0m 下地部分は2.3m以上必要
車路幅(両方向通行) 5.5m以上
車路幅(一方通行) 3.5m以上
自動車の乗り入れ口勾配 1/6以下 人のスロープは1/8以下
車路の天井高 2.3m以上
3台並列駐車の柱スパン目安 8.5m程度 3×2.5m+柱や壁厚
普通自動車の最小内回り半径 5m程度
大型バス(全長12m)の最小内回り半径 12m程度

自転車・バイクのサイズ

種別 奥行
自転車 60cm 190cm
バイク(自動二輪) 90cm 230cm

⑦ スポーツ施設の寸法

施設 コート寸法(目安) 必要天井高
バスケットボール×2コート 34m×41m 約7m以上
バレーボールコート 34m×38m 12.5m以上
室内テニスコート×2 40m×40m 12.2m以上
柔道場・剣道場 約15m×15m 4.5m以上
覚え方:「体育館の基準はバスケ2コート分」が基本。室内テニスコートは意外なほど広く、面積はバスケコートを上回ります。バレーボールが最も高い天井高(12.5m)を必要とする点も頻出です。

飛び込み台については、1m台から天井まで6m以上確保することが求められます。これは意外と高い数値なので注意してください。

陸上競技場(400mトラック)の目安

400mトラックを設ける場合、直線部分の長さは最低80m(100mではなく80mが最低基準)、全体の平面スペースは幅100m×長さ160m程度が目安となります。

⑧ 劇場・映画館の客席寸法

項目 数値
一般客席(幅×前後間隔) 42cm×80cm
縦通路の有効幅 95cm以上(概ね)
業角(上を見上げる角度) 35°以内
俯角(見下ろす角度) 30°以内

⑨ 屋根勾配

屋根葺き種別 最小勾配の目安
縦葺き金属屋根 最も緩勾配が可能
横葺き金属屋根 2寸勾配程度まで
一文字葺き 2.5寸勾配程度
瓦葺き(和瓦) 3寸〜3.5寸以上

✅ 理解チェック|○×問題

各問題が正しければ○、誤りであれば×で答えてください。

モジュラーコーディネーションの基本モジュールは1M=1,000mmである。
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×

→ 誤り。1M=100mmです。1,000mmは10M。
モデュロールはル・コルビュジエが人体寸法と黄金比を組み合わせて考案した設計モジュールである。
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→ 正しい。「モデュロール=ル・コルビュジエ」で確実に覚えてください。
蹴上R=15cm・踏面T=30cmの階段は、2R+T≒60の関係を満たし、登り降りしやすい。
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→ 正しい。2×15+30=60で公式を満たします。
集合住宅の避難に使う共用階段は、下の階の天井(段裏)から段鼻まで1.8m以上必要である。
▶ 答えを見る
×

→ 誤り。2m以上必要です。1.8mでは不足します。
一般病院の大部屋は4床以下とし、1床当たりの床面積は6.4㎡以上とする。
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→ 正しい。試験の鉄板数値です。必ず覚えてください。
小学校の普通教室(30人学級)の床面積は、おおむね49㎡程度が適切である。
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×

→ 誤り。7m×7m=49㎡はコア部分のみで不足。ロッカー・教師机のスペースを含め65㎡程度が標準です。
男子トイレの小便器は、男子生徒50人あたり1台設ければよい。
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×

→ 誤り。小便器は25人に1台(100人で4台)が目安です。
一般乗用エレベーター(24人乗り)のかご内寸は幅2,150mm×奥行1,600mmである。
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→ 正しい。過去問で繰り返し出題されている数値です。
普通乗用車の駐車スペースは、幅2.5m×奥行5.0mで、両方向通行の車路幅は3.5m以上とする。
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×

→ 誤り。両方向通行の場合は5.5m以上が必要。3.5mは一方通行の場合です。
体育館の計画にあたり、バレーボールの必要天井高はバスケットボールよりも高い。
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→ 正しい。バレーボールは12.5m以上、バスケットボールは約7m以上。スポーツの中でバレーが最も高い天井高を要求します。
縦葺き金属屋根は急勾配の屋根に適しており、横葺き金属屋根よりも最小勾配が大きい。
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×

→ 誤り。縦葺きは最も緩勾配が可能な葺き方です。勾配の大小関係は「縦葺き<横葺き<一文字葺き<瓦葺き」の順に急になります。
劇場の一般客席の前後間隔(シートピッチ)は100cm以上とするのが標準である。
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×

→ 誤り。一般客席の前後間隔は80cm以上が標準。100cmは余裕を持った設計です。

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