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Vol_009【環境設備】丸暗記は卒業!「自然換気(温度差・風力)」の基本式と解答のコツ

建築士試験の受験生の皆さん、こんにちは。サポ塾講師です。
環境設備の分野で頻出の「自然換気」。公式をただ丸暗記して、過去問で苦戦していませんか?
今回は、試験で問われる「風力換気」と「温度差換気」の基本から、過去問を瞬殺するための解き方の手順まで、わかりやすく解説します。

1. 自然換気の基本式と「流量係数」の意味

自然換気の換気量(Q)を求める基本式は、以下のようになります。

Q = α・A√(2/ρ・ΔP)

ここで重要なのが「α(流量係数)」です。一般的に0.6〜0.7と言われていますが、これは「開口部の形状などによって、30〜40%程度の空気の抵抗(損失)があるため、流れが阻害される」ということを意味しています。なぜそうなるのか(抵抗があるから減る)をイメージできると、定性的な問題にも強くなります。

2. 風力換気:比例関係を押さえる

風力換気量は、以下の式で表されます。

Q = α・A・V・√(C1-C2)
  • 風速(V)に比例する
  • 開口面積(A)に比例する

【試験での判断基準】

試験では「開口部の設け方」がよく問われます。
風力換気は、換気口が風向きに対して直角にある場合が最も効果的です。また、一方に大きな開口部を1つ設けるよりも、風上と風下に2つに分けて設ける(風抜けを良くする)ほうが換気量は大きくなります。迷ったときは「風の通り道ができているか」を基準に判断してください。

3. 温度差換気(重力換気):ルート(√)に要注意!

温度差換気量は、以下の式になります。

Q = α・A√(2gh(ti-to)/Ti)
  • 開口面積(A)に比例する
  • 開口部の高さの差(h)の「平方根(√)」に比例する
  • 室内外の温度差(Δt)の「平方根(√)」に比例する

【試験中の思考とよくある間違い】

「高さが4倍になったから換気量も4倍」と引っかかってしまうのが、受験生のよくある間違いです。「高さ」と「温度差」はルート(√)の中にあるため、高さが4倍になれば換気量は√4=「2倍」になります。

なぜ間違えるかというと、風力換気(そのまま比例する)と混同してしまうからです。ここを整理するだけで、試験中の思考がクリアになり、計算しなくてもパッと見ただけで正誤を判断できるようになります(時間短縮!)。

また、「中性帯(室内外の圧力差がゼロになる高さ)」の概念も重要です。温度差換気では、この中性帯から開口部までの距離が離れるほど圧力が大きくなるため、排気口はなるべく高い位置(天井付近など)に設けるのが正解となります。

【今回のミニまとめ】

  • 風力換気量は、風速(V)と開口面積(A)に比例する
  • 温度差換気量は、開口面積(A)に比例し、高さ(h)と温度差(Δt)の「平方根(√)」に比例する。
  • 風力換気は、二つに分けて開口部を設ける方が効果的。
  • 温度差換気は、給気口と排気口の高低差をできるだけ大きくする

【本編動画のご案内】

この記事で解説した「自然換気」について、実際の過去問(H28、R1など)を使いながら、さらに深く、そして実践的な解き方を講義した動画があります。

「なぜそうなるのか」を理解ベースで落とし込み、過去問の得点力を一気に引き上げたい方は、ぜひ本編動画をご視聴ください。この動画を見れば、もう換気の問題で迷うことはなくなります!

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