ご質問ありがとうございます。
ポイントは
「部分負荷時=もっと冷やす必要がある」
ではありません。
部分負荷時とは、室内の冷房負荷が小さい状態、つまり外がそれほど暑くない、人や照明の発熱が少ない、室内をあまり冷やさなくてもよい状態です。
普通に考えると「冷やす量が少ないなら、省エネでは?」と思いますよね。
ただし、問題になっている方式では、除湿のために一度かなり冷やしてから、温度調整のために再加熱するため、エネルギーのムダが出ます。
まず定格運転時
定格運転時は、冷房負荷が大きい状態です。
たとえば室内に入れる空気を、26℃の室内を冷やすために、13℃くらいの冷たい空気で送るというイメージです。
このときは、冷やした空気をそのまま送っても、室内の冷房に役立ちます。
つまり、冷却した分が、ちゃんと室内を冷やす仕事に使われるので、再加熱は少なくて済みます。
部分負荷時はどうなるか
部分負荷時は、室内をあまり冷やす必要がありません。
でも、湿度を下げるためには、空気を露点温度以下まで冷やして結露させる必要があります。
つまり、除湿するために、空気をいったんかなり冷やす必要があります。
ところが、室内の冷房負荷は小さいので、その冷たい空気をそのまま送ると、室内が冷えすぎることになります。
そこで、冷やしすぎた空気を、送風前にもう一度温めます。
これが再加熱=レヒートです。
つまり、部分負荷時はこういうムダが起きます。
部分負荷時は、冷房負荷は小さい。
でも除湿のために空気はしっかり冷やす。
そのままだと寒すぎる。
だから再加熱してから送る。
という流れです。
言い換えると、冷やす必要が少ないのに、除湿のために冷やし、さらに温め直すので、冷却エネルギー+再加熱エネルギーの両方が必要になります。
だから、部分負荷時には定格運転時よりも、再加熱量が多くなり、エネルギー消費量が増えるということになります。