ご質問ありがとうございます。
結論を簡単に言いますと、「自然な色を再現するためには、人間の目が明るく感じにくい波長の光も多く出す必要があり、その分だけ効率が下がるため」となります。
演色性(Ra):物の色を自然に再現する能力
発光効率(lm/W):1Wの電力でどれだけ明るさ(ルーメン)を出せるか
例えば、リンゴを見たときに、
演色性が高い照明 → 本来の赤色に見える
演色性が低い照明 → くすんだ赤や茶色っぽく見える
という違いがあります。
「なぜ演色性を高くすると効率が下がるのか」
光には様々な色(波長)が含まれています。
演色性を高めるには、赤・青・緑・黄・紫など、幅広い波長をバランスよく出す必要があります。
ところが人間の目は、緑~黄緑(約555nm付近)の光を最も明るく感じます。
逆に、深い赤、紫、青などは同じエネルギー(消費電力)でも明るく感じにくいのです。
演色性を高めるために、エネルギー(消費電力)を使って赤や青などの光を増やしても、色は自然になるが、明るさ感に換算したルーメン値にはあまり伸びません。
ルーメンは「光のエネルギー量そのもの」ではなく、人間の目がどれだけ明るく感じるかで重み付けした量です。
なので、
黄緑付近の光 → 人間の目が明るく感じやすい → ルーメンが大きく出やすい
赤や青の光 → 人間の目が明るく感じにくい → 同じエネルギーでもルーメンが小さく出やすい
となります。
その結果、
発光効率 lm/W = ルーメン ÷ 消費電力
なので、同じW数ならルーメンが下がり、発光効率も下がりやすい、ということです。