建築士試験対策の「サポ塾」です。
今回は「構造」科目の中でも、多くの受験生が苦手とする「木質構造(仕様規定・壁倍率)」の過去問攻略法を解説します。
この記事を読めば、本試験で1点をもぎ取る「理解ベースの思考法」が身につきます。
1. 壁倍率のよくある引っかけ:「3+3=6」の罠
木質構造の仕様規定において、超頻出なのが「筋かい(壁倍率)」の計算です。
試験中、以下のような問題が出たときのあなたの思考をチェックしてみてください。
この文章を見て、試験中に「3+3=6だから、マル(正しい)!」と判断した方。
残念ながら、その思考では本試験のワナに引っかかります。正解はバツ(誤り)です。
【なぜそうなるか?(基本の考え方)】
たしかに、片面に入れた場合の壁倍率は「3」です。それをたすき掛け(クロス)にすれば、単純計算で「6」になりそうです。
しかし、建築基準法では「壁倍率の上限は5とする」と明確に規定されています。
【なぜ間違えるのか・修正方法】
間違える原因は、「筋かいの倍率の数値」だけを丸暗記し、「法律上の上限値」という全体像を見落としているからです。
「壁倍率の足し算は可能だが、MAXは5」。これを判断基準として脳内にインプットしておけば、計算するまでもなく瞬時に「バツ」と判断でき、大幅な時間短縮に繋がります。
2. 必要壁量の算出:地震力と風圧力の違い
もう一つ、受験生がよく間違えるのが「必要壁量」の算出に用いる面積の違いです。
【基本の考え方】
- 地震力に対する必要壁量 = ◯◯面積 × 所定の数値
- 風圧力に対する必要壁量 = ◯◯面積 × 所定の数値
この「◯◯面積」、それぞれ何が入るか即答できますか?
【理解ベースの解答】
【試験中の思考と理由】
これも丸暗記ではなく、「なぜそうなるか」の力学的なイメージを持ちましょう。
地震は建物の「重さ(質量)」に対して揺さぶりをかけます。建物の重さは床面積に比例するため、床面積を使います。
一方、風はどうでしょうか?風は建物の「側面」にぶつかってきますよね。つまり、風を受ける面積=横から見た面積である「見付面積」で計算しなければならないのです。
過去問では、「風圧力に対する必要壁量を床面積に乗じて求めた」という誤りの選択肢が頻出します。力の伝わり方を理解していれば、絶対に騙されません。
3. 今回のまとめ(理解チェック)
- 壁倍率のたすき掛けは足し算ができるが、上限は「5」である。
- 地震力に対する必要壁量は「床面積」で計算する。
- 風圧力に対する必要壁量は「見付面積」で計算する。
まずはこの3点を確実に押さえてください。これだけで、過去問の選択肢を2〜3個は確実に切れるようになります。
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ここまで読んで「なるほど、理解できた!」と思っていただけたなら嬉しいです。
今回の内容は、木質構造の過去問攻略の「一部」を切り取ったものに過ぎません。
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