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Vol_011【構造】過去問攻略!暗記に頼らない「風圧力」の考え方

一級建築士受験生の皆さん、こんにちは。サポ塾です。
構造の文章問題、特に「荷重・外力」の分野で点を落としていませんか?
今回は、令和7年の過去問でも出題された「風圧力」について解説します。
公式の丸暗記ではなく、意味を理解することで、試験本番での判断スピードと正確性が劇的に向上します。
前置きはここまでにして、さっそく講義に入りましょう。

1. 風圧力の基本:公式の意味を理解する

風圧力の計算式をただの記号の羅列として覚えてはいけません。
風圧力(W)は、以下の式で成り立っています。

風圧力(W) = 速度圧(q) × 風力係数(Cf)

まずはこの大きな枠組みを頭に入れてください。
「どんな強さの風が吹いているか(速度圧)」と「建物がどのような形で風を受けるか(風力係数)」の掛け算です。

2. 速度圧(q)の成り立ちと試験での問われ方

速度圧(q)は、以下の式で求められます。

q = 0.6 × E × V0の2乗

ここで重要なのは、それぞれの記号が「なぜそこにあるのか」を理解することです。

  • V0(基準風速):その地域で定められた基本的な風の強さです。
  • E:建物の高さや、周囲の環境(市街地か、海岸沿いかなど)による影響、そしてガスト影響係数(風の変動による建物の揺れなど)を考慮した数値です。

試験では「何に比例するか」が問われます。例えば「速度圧は建物の高さの平均の平方根に比例する」といった問題が出ますが、公式の意味(V0の2乗に比例し、Eに影響される)を理解していれば、迷わず「不適当」と見抜くことができます。

3. よくある間違い:「構造骨組」と「外装材」の風圧力の違い

過去問でも頻出するテーマが、「構造骨組に用いる風圧力」と「屋根ふき材などの外装材に用いる風圧力」の比較です。
結論から言います。一般的に、単位面積当たりの風圧力は「外装材」のほうが大きくなります。

なぜそうなるのでしょうか?

構造骨組構造骨組は、建物全体で平均化された風の力を受け止めます。
外装材一方、外装材は、局所的に発生する非常に強い突風(ピーク風力)をダイレクトに受けるからです。そのため、外装材の計算にはより大きな数値(ピーク風力係数)を使用します。

「外装材は一番外側で直接風のダメージを受けるから、厳しい条件で計算する」とイメージを持っておけば、本番で迷うことはありません。

4. 得点力アップのコツ

構造の文章問題をスラスラ解くためのコツは、「計算式の構成要素を日本語で説明できる状態にしておくこと」です。
数式をそのまま覚えるのではなく、「ガスト影響係数は、風の変動による建物の揺れを考慮するものだな」といったように、背景にある実際の現象と結びつけてください。これだけで、引っかけの選択肢を瞬時に除外できるようになります。

まとめと、さらに深く理解したい方へ

今回のポイントのミニまとめです。

  • 風圧力は「速度圧 × 風力係数」で決まる。
  • 速度圧は地域(V0)や高さ・環境(E)によって計算される。
  • 風圧力は、平均的な力を受ける構造骨組よりも、局所的なダメージを受ける外装材のほうが大きくなる

この記事の内容を理解するだけでも、風圧力の基本問題に対する見え方は変わるはずです。
しかし、文章だけでは細かいイメージや、実際の過去問での「試験委員の思考プロセス」までを完全にトレースすることは困難です。これだけでは試験本番で確実な得点には繋がりません。

本記事で解説した内容は、LIVE講義の一部を抜粋したものです。
以下の動画(本編)では、図解を使いながら令和7年の過去問を実際に解き、公式の成り立ちから正誤判定の基準まで、より実践的かつ詳細に講義しています。

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