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Vol_005【環境設備】日射と日照の違いは?過去問がスラスラ解ける「直達日射量」の考え方

建築士試験の「環境設備」において、日照・日射の分野は確実な得点源です。しかし、用語の定義を曖昧にしたまま過去問の答えを丸暗記し、本番で失点してしまう受験生が後を絶ちません。本記事では、暗記ではなく「理解」によって日射量の問題を確実に解くための基本知識と、本番での思考プロセスを解説します。

日照と日射の違いと基本概念

試験において、まずは以下の定義を明確に区別してください。

  • 日照:「光」の効果。
  • 日射:「熱」の効果。単位は W/m^2(単位時間・単位面積当たりに受ける熱量)で表されます。

さらに、日射量は大きく分けて以下の3つに分類されます。

  1. 直達日射量:太陽から直接到達する日射量。
  2. 天空日射量:大気中の水蒸気やチリで乱反射して地表に到達する日射量。
  3. 全天日射量:直達日射量と天空日射量の合計。

入射角と日射量の関係

直達日射量において最も重要なルールは、「入射する角度が面に対して垂直に近いほど、面が受ける直達日射量は大きくなる」という事実です。太陽高度が変化した際、どの面(水平面なのか、鉛直面なのか)に対してより垂直に近い角度で光が当たっているかを図解でイメージできるかが、試験での明暗を分けます。

解き方の手順:夏至と冬至の「終日日射量」を論理的に導く

試験では、各面(東西南北・水平面)における終日日射量の大小関係や、グラフの読み取りが頻出します。

試験中の思考とよくある間違い

夏至は南面が一番暑い(日射量が多い)」と感覚で選んでしまうミスが非常に多いです。

なぜ間違えるか

日常の「夏=南が暑い」という思い込みに引きずられ、太陽の南中高度の知識が結びついていないためです。

修正方法

太陽軌道を立体的に思考します。
夏至は太陽高度が高いため、真上から照らされる「水平面」が最大になります。南面は高度が高すぎて、逆に日射が深く入り込みません。
対して冬至は太陽高度が低く、南の空を低く移動するため、「南面」が最大になります。

得点のコツ:大小関係の判断基準と時間短縮

試験本番では、以下の大小関係の判断基準を持っておくことで、迷う時間をゼロにして即答できます。

  • 夏至の終日日射量水平面 > 東・西面 > 南面 > 北面
  • 冬至の終日日射量南面 > 水平面 > 東・西面 > 北面

グラフ問題が出題された際は、グラフの「最大値」がどこにあるかだけを確認してください。最大値が一番上にあるグラフが、夏至なら「水平面」、冬至なら「南面」です。この判断基準だけで、選択肢は一瞬で絞り込めます。

理解チェック(ミニまとめ)

  • 日照は「」、日射は「(W/m^2)」である
  • 直達日射量は、面に対して垂直に入射するほど大きくなる
  • 全天日射量 = 直達日射量 + 天空日射量
  • 夏至の終日日射量トップは「水平面
  • 冬至の終日日射量トップは「南面

さらに深い「理解」で確実な得点源へ!

この記事で解説した「日射と日照」の考え方や、図解の読み解き方について、さらに詳しく講義した動画があります。

テキストだけでは分かりにくい太陽高度と直達日射量の三角比の関係や、実際の過去問グラフの具体的な解法プロセスを画面上で展開して解説しています。本編動画を視聴すれば、この分野を完全に「理解」でき、過去問の丸暗記から脱却できます。本質的な得点力を上げたい方は、ぜひ視聴して理解を確実なものにしてください。

動画:建築士試験サポ塾 LIVE講義「#環境設備」1回目 「日照、日射、日影」
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