環境設備

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  • #10972 返信
    あいみょん好き建築士
    ゲスト

    お世話になっております。
    施工についてです。よろしくお願いします。

    ・タイルの目地について、深さは幅・深さとも10mm以上とする、とありますが、伸縮調整目地ではタイル厚の1/2とするとありますが、そもそも伸縮調整目地と普通の目地はどこの位置で使い分けるのでしょうか。
    また、なぜ普通の目地は深目地にしてはいけないのでしょうか。厚さがある方が水の道は防げるのではないでしょうか。

    ・屋根・金属工事についてけらば包みがどこを示していて、なんのために用いているのでしょうか。図解などが欲しいです。

    ・高遮蔽性能熱線反射ガラスについて反射膜を室内側としたとありますが、環境設備の中で膜は外側の方が日射遮蔽は大きいと思っていたのですが、なぜ室内側に設けるのでしょうか。反射させるなら外側の方がいいのではないでしょうか。そもそも、高遮蔽性能熱線反射ガラスはどの様な目的で使うのでしょうか。

    ・熱割れについて、カーテンとガラス面からの距離が10cm以上であれば熱割れは起こりにくいとありますが、熱割れの原因が熱の温度差で生じるため、離れてしまうほど温度差が大きくなり熱割れは生じやすくなるのではないでしょうか。

    ・テーパーエッジの方がベベルエッジより小口の面取幅は大きいが、継ぎ目処理幅はベベルエッジの方が500〜600と幅が広いのはなぜでしょうか。

    ・SOP塗装の素地の違いによる下塗り塗料の使い分けの種類が覚えられません。何か良い整理の考え方などありますでしょうか。

    ・壁紙を貼る際、重ね貼りする場合は陰影が生じないよう、光の入る側から張り出す、とありますがこれはなぜなのでしょうか。

    ・CD管のスラブ鉄筋への結束について、上端筋ではダメな理由を教えてください。

    以上、よろしくお願いします。

    #10973 返信
    kakeno
    ゲスト

    ご質問ありがとうございます。
    次回より一つのトピックに一つのご質問でお願いいたします。
    複数の質問が一つのトピックにあると、回答が非常に長文になってしまうためです。
    何卒ご理解ご協力をお願いいたします。

    まず、普通の目地と伸縮調整目地は役割が違います。
    普通の目地は、タイル同士のすき間を埋める目地です。
    主な目的は、寸法誤差の吸収、見た目の調整、目地材による防水・保護です。
    一方、伸縮調整目地は、タイル面や下地の動きを逃がすための目地です。
    コンクリートやモルタル下地は、乾燥収縮・温度変化・地震などで微妙に動きます。その動きがタイル面に直接伝わると、タイルの浮き・割れ・はく落につながります。
    普通目地を深目地にしてはいけない理由は、目地材が奥まで十分に詰まらず、タイル小口が露出しやすくなるからです。
    「厚みがある方が水を防げるのでは?」と思いやすいですが、深目地は目地材が厚いのではなく、表面がへこんで目地材が少ない状態です。
    そのため、水がたまりやすく、凍害・汚れ・小口からの吸水・目地材の劣化につながります。
    つまり、普通目地は、タイル表面近くまできちんと詰めて水を流す。
    伸縮調整目地は、動きを逃がすためにシーリング材などで柔らかく処理する。この違いです。

    ケラバとは、切妻屋根や片流れ屋根で、雨樋が付かない側の屋根の端部です。
    軒先ではなく、屋根の妻側の斜めの端です。
    けらば包みは、屋根材の端部を金属板で包んで、雨水や風の侵入を防ぐための板金です。
    画像はケラバ包みでネットで検索してみてください。
    画像が出てくると思います。

    高遮蔽性能熱線反射ガラスの膜を室内側にする理由
    ここは、環境設備で習うLow-E複層ガラスの話と混ざりやすいところです。
    熱線反射ガラスは、ガラス表面に金属膜などをコーティングし、日射を反射・吸収して、室内に入る熱を減らすガラスです。
    熱線反射ガラスは特殊金属膜をコーティングし、冷房負荷の低減や昼間のハーフミラー効果によるプライバシー確保に使えます。
    目的は、夏の日射熱を入りにくくして、冷房負荷を減らすことまぶしさを抑えること、外観やプライバシー性を高めることです。
    では、なぜ反射膜を室内側にするのか。
    単純な日射遮蔽だけを考えると、たしかに膜は外側に近い方が有利に見えます。
    しかし、単板の熱線反射ガラスで膜を屋外側に露出させると、雨、砂ぼこり、清掃、紫外線、酸性雨などで膜が傷みやすくなります。
    そのため、膜の耐久性を確保するため、反射膜は室内側に向ける、と考えるとよいです。
    ただし、Low-E複層ガラスの場合は、膜が中空層側にあり、膜位置によって「日射遮蔽型」「日射取得型」などが変わります。

    「カーテンとガラスの距離が10cm以上だと熱割れしにくい理由」
    熱割れは、ガラス全体が均一に熱くなるから起こるのではありません。
    ガラス中央部と周辺部の温度差で起こります。
    例えば、日射を受けたガラス中央部は熱くなります。
    一方、サッシに隠れているガラス周辺部は温度が上がりにくいです。
    カーテンがガラスに近すぎると、ガラスとカーテンの間に熱がこもります。
    すると、ガラス中央部の温度がさらに上がり、周辺部との温度差が大きくなります。
    一方、カーテンを10cm以上離すと、空気が動きやすくなり、熱がこもりにくくなります。
    そのため、ガラス面の温度上昇が抑えられ、熱割れが起こりにくくなります。
    ここでのポイントは、離れるほど温度差が大きくなるのではなく、離すことで空気が流れ、熱がこもらない、ということです。

    続いてボードについて、たしかに、エッジ形状だけを見ると、テーパーエッジの方が大きく削られているように見えます。
    しかし、継ぎ目処理幅が広くなるかどうかは、へこみの大きさではなく、パテをどれだけ自然になじませる必要があるかで決まります。
    テーパーエッジは、もともとボード表面に広く浅いへこみがあります。
    そのへこみの中にジョイントテープやパテを納められるため、表面に盛り上がりが出にくいです。
    一方、ベベルエッジは、端部だけの小さな面取りです。
    テープやパテを入れると、どうしても継ぎ目部分が少し盛り上がります。
    その盛り上がりを目立たなくするために、左右に広くパテを薄く伸ばしてぼかします。
    石膏ボード工業会の施工資料でも、目地処理は継目部分のひび割れ防止や平滑な仕上面をつくる目的があり、テーパーエッジではジョイントテープを伏せ込み、ジョイントコンパウンドを薄く数回塗る考え方が示されています。
    つまり、テーパーエッジは、へこみに納められる。
    ベベルエッジは、盛り上がりを広くぼかす必要がある。
    だから、ベベルエッジの方が継ぎ目処理幅が広くなる、ということです。

    SOPは、合成樹脂調合ペイント塗りです。
    公共建築工事標準仕様書系の解説でも、SOPは木部、鉄鋼面、亜鉛めっき鋼面に適用する塗装として整理されています。
    覚え方は、素地の弱点から考えると楽です。
    試験では、塗料名を丸暗記するより先に、
    木=吸込み対策
    鉄=防錆対策
    亜鉛=付着対策
    で考えると、選択肢の判断がしやすくなります。
    塗料名は見馴れて覚えるしかありません。

    「壁紙の重ね貼りを光の入る側から張り出す理由」
    壁紙を重ね貼りすると、どうしてもジョイント部分にわずかな段差ができます。
    その段差に横から光が当たると、影が出て目立ちます。
    つまり、光の入る側から張り出すのは、重ね部分の影を目立ちにくくするためです。

    「CD管をスラブ上端筋に結束してはいけない理由」
    CD管をスラブ上端筋に結束すると、主に次の問題が起こります。
    一番大きいのは、かぶり厚さ不足です。
    スラブ上端筋は、コンクリート上面に近い位置にあります。
    そこにCD管を結束すると、CD管がさらに上に来てしまい、コンクリートのかぶりが不足しやすくなります。
    また、上端筋はスラブ上部の応力を負担する大事な鉄筋です。
    そこにCD管を固定すると、配管が上端筋の位置保持やコンクリート打込みの邪魔になりやすいです。
    したがって、CD管はスラブ上端筋に結束せず、かぶり厚さとコンクリートの充填性を確保する、と押さえるとよいです。

    以上、回答とさせていただきます。

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